本当に良いものにふれてほしい

町田 奈緒子さん (JUANA (ジュアナ))

【プロフィール】

昭和54年(1979)生まれ。高校を卒業後、大阪でヘヤメイクの仕事をしていたが結婚を機に朝来市にUターンする。以前、両親がしていたお店の建物に空気を入れてあげたいと、子育て中にカフェとしてオープンすることを決意。まだ子どもが幼いため、ご主人やお母さん、おばあちゃんにサポートをしてもらいながら、無理のないように週に水曜日・木曜日の2日間の営業で運営を続けている。都市部にくらべて情報の入りにくい田舎でも“本当に良いもの”にふれられる場所を提供している。

 

【お店とイベントで届けていきたいこと】

田舎は好きだけど、都会に比べると“本当に良いもの”が集まりにくい。だから、お客さんが良いものにふれられる環境をつくりたくてお店をしている。イベントでは朝来にない良いものを外から集めて届けたいと思って始めた。続けることで口コミやfacebookなどでひろがり、最近では知人よりも初めて会う人が増えてきた。これからもこのように発信をしていきたいと思う。

【子育て世代の女性として】

一般的に小さい子どもが居ると外のお店に行きづらくなる。子どもが走り回ったり騒いだりと、静かにしたい人もいるかもしれないが、このお店では小さい子どもを連れてくることを規制していない。悩んだこともあったが、それを変えてしまうとお店をやる意味がなくなってしまう気がしている。 頻繁にはできないが、やって欲しいという声があり料理教室も開催している。夏休みには子どもも参加してのパン教室を行った。 また、特に外から来た“子育て世代の女性”は、なかなか夜に外でお酒を飲むことができない。そういった女性たちを外に連れ出して、お母さんたちの輪を広げるために集まれる婦人会の場もつくった。

【地域とのつながりを感じる瞬間】

お店には長い木のテーブルがあり、特に子育て世代の女性や地域の皆さんが初めて出会って仲良くなる場所になっている。 また、地域でも手作り雑貨をつくっている人がいて、つくっても見せる場が無いという人の雑貨を外のイベントに参加するときに、その客層と合うものであれば横に置いて売ることもある。あとは朝来ではいろんな人に見守られて子育てができる。

 

【うれしかったこと】 お店では、安心して食べられる身体にいい食事の提供を心がけている。例えば子どもには薄味が良いと思うが、親が薄味にならないと変わらない。同世代の女性がそれを良しと言って、リピーターとしてお店に来てくれるときがうれしい。

【今後の展望】

自分の子どもがまだ小さいのでお店のスタンスは変わらないが、朝来市をアピールできることを考えていきたい。また、もうちょっとお店の回転を良くして、雇用を増やしていけたら良いなと思っている。

 

【朝来市でオススメのこと】

朝来でいいなと思ったのは、大阪の友達に「朝来は自分が理想とする田舎だ」と言われたこと。その友達が“物が多すぎる都会”につかれていたとき、“田舎の良さ”に気づいたのが朝来だった。自分も朝来にUターンしてからその良さに気づいた。 地域の運動会などで、近所のおじいちゃんやおばあちゃんと何十年も会っていなくても変わらず喋れるのがいいなと思う。そこにどんどん外から来た人にも入ってもらえればいいなと思う。

【取材の感想】

町田さんはご自身が子育てをしているからこそ感じることを取り入れたり、日々の中で“本当に良いもの”と感じるものを提供したりと、手を伸ばしすぎず自分のペースで、日々の生活の気付きを発信している。それは口コミを中心に、「それを良し」とするお客さんの輪が広がってきている。JUANAは人とのつながりを生む拠点であり、等身大の子育てママが営業するとてもあたたかいお店。もし一歩を踏み出したくて、仲間が欲しい方はぜひ一度、町田さんに会いにお店にお立ち寄りを!

 

【Web】 https://www.juana-cafe.com

【facebook】 https://www.facebook.com/JUANA-642577759138773/?fref=ts