記憶の中の「心地よさ」を色に
椿野 聖梨(つばきの せり)さん

学校の事務員として働きながら絵画を創作されている椿野聖梨さん。教育現場で子どもたちと向き合う一方、休日は自宅アトリエで創作を続けている。生まれ育った朝来の風土に心地よさを感じながら、油彩で自身の感性で風景を再構築する。神戸での作品展や第1回あさごビエンナーレ2024での大賞受賞など、確かな実績を積み重ねながら、現在はパステル画での新たな表現を模索しているという。今後は朝来市での作品展も視野に入れ、日々自分のペースを大事にしながら活動を続けている。
【プロフィール】
美術系の大学を卒業後、現在は県立和田山特別支援学校に勤務。教育現場で子どもたちと向き合う一方、休日は自宅アトリエで創作を続けている。生まれ育った朝来の風土に心地よさを感じながら、油彩で自身の感性で風景を再構築する。神戸での作品展や第1回あさごビエンナーレ2024での大賞受賞など、確かな実績を積み重ねながら、現在はパステル画での新たな表現を模索しているという。今後は朝来市での作品展も視野に入れ、日々自分のペースを大事にしながら活動を続けている。
【記憶の中の「心地よさ」を色に】
絵を始めたきっかけは「漫画やアニメのキャラクターを描きたいと思ったから」と椿野さんは話す。それからも絵を描くことが好きな気持ちは変わらず、高校、大学と美術を専攻した。その学びを経て、今、描くのは「光が綺麗」「どこか懐かしい」と感じた記憶の中の風景。特徴的なのはその工程。まちの中で気になった風景を写真に撮るが、撮った写真をすぐには描かず、あえて寝かせておく。時間が経って記憶が薄れることで、残るのは、その場所で印象に残った心の色だけ。純度の高い「感情」をすくい上げ、キャンパスへ写し出す。
【二つの時間が刻む穏やかなリズム】
「創作専業」の道は選ばないという椿野さん。仕事と創作、異なる二つの時間が精神的に穏やかなリズムを生んでいるという。「創作はひたすら作品と向き合う孤独な時間が多い。学校で生徒と向き合うことで気持ちのバランスが取れているし、絵を描くことが義務ではないからこそ描く喜びは尽きない」と椿野さんは笑顔で話す。たくさんの人に作品を見てもらいたいとの想いを持っている椿野さんは、いつか生まれ育った朝来市で個展を開くことを夢見ながら、今日も筆に色を乗せる。



