「あさごの小さなフォトグラファー展」

小学生、中学生、高校生を対象に写真作品を募集していました「小さなフォトグラファー展」の入賞・入選作品が決定しました。

全国から応募いただいた４１０点の中から選ばれた入賞・入選作品４９点があさご芸術の森美術館にて展示されています。

ぜひご覧ください。

［講評］

今年は人間的な視点での作品が多かった。

それとコラージュ的なもの、これは偶然の光や反射を利用して抽象的な表現をするもの。

写真イコール実写という概念を突き破るもので既成概念を超えた独創性が必要となり、創造力と言う大事な感覚を育むと思われるので実験で、遊びでいいからと是非トライしてほしい。

コロナ禍で写真の題材で王道の「花火」が無いので、むしろ身近なものをとらえる機会が多くなり多彩な作品を生んだと思える。

審 査 員　　藤原次郎（映像作家・写真家）

大賞　「夕照の羽根休め」

夕焼け色の波紋がとてもいい仕事している。

それとやはり構図、普通なら鳥をど真ん中に持ってくるのだろうけれど

それを下方に持ってきて左右のセンターから少しずらす。

絶妙。まるで北斎のような、また印象派の絵のような写真である。

準大賞　「妹」

作品の説明に「団子をおいしそうに食べている妹」とあり、思わず突っ込みを入れたくなる作品。幼い子供の瞬間をよくとらえた作品である。

成長された妹さん(成人式か結婚式)にみせてあげたいですね。

あさご芸術の森美術館賞　「せいこうへの道すじ」

偶然の光だけれど、写真のテーマにばっちりあっている。

構図も人物を真ん中に置かずに進む方向を空けている。

ここに光が。

奇跡。写真にはこういう偶然も重要である。

誰かが言った「運」も才能のうち。

これ何かのポスターに使えるのではないでしょうか!?