想い育む、わだやマーケット
上道 匠真(うえみち たくま)さん/安保 來夢(あぼ らむ)さん
この春和田山高等学校を卒業された上道匠真さん、安保來夢さん。2人は3年間の学生生活を経て、「地域に貢献すること」を身をもって学ばれました。卒業後、上道さんは進学、安保さんは就職という違う道に進まれますが、「地元のために貢献したい」という共通の想いを叶えるため、二人はそれぞれの一歩を踏み出し、新たな未来へと歩き出します。
【プロフィール】
和田山高等学校に通う3年生の二人。高校生活3年間を振り返ったとき、特に心に残っているのは自分たちの手で企画から販売まで行った「わだやマーケット」だった。 友人たちとぶつかることもあったが、地域の人々に楽しんでもらえるよう試行錯誤を重ねた結果、当日目の前に広がるたくさんの笑顔に、達成感を感じたという。「地域に貢献すること」を身をもって学んだ二人は、3年間で培った経験を胸に、この春、新たな未来へ歩き出す。
【「困難」が新たな「学び」に】
3年生の生徒が受講する「総合的な探求の時間」で、二人は「若者が参画しやすい地域の場」をテーマに1年間かけて探究を行い、地域が抱える課題を解決するための提案を行った。アンケートなどで同世代を含んだ若者の心理や動向を調べる中で、実現性の高い解決策を見出すことの難しさを痛感したという。しかし、課題解決の難しさを新たな発見として捉え、新しい視点を得られたことに喜びを感じたと話す。また、地域を深く知ることで、地域に関わることの意義を実感できたことも大きな学びとなったと達成感に満ちた表情を浮かべた。
【それぞれの想いを持って新たなスタートへ】
上道さんは、音声や音楽など、人の感情や心に大きな影響を与える「音」を分析し、音の持つ力で地元の魅力を多くの人たちに知ってもらいたいと話す。また、安保さんは、春から市内にある煎餅を製造する工場で勤務し、自分の手で作った煎餅が多くの人に届くことで地元を知るきっかけになればと願っている。
進む道は違うものの、二人には「地元のために貢献したい」という同じ想いを持っている。その想いを叶えるため、新しい場所に向かって、二人はそれぞれの一歩を踏み出していく。