地域を想う、毎朝のごみ拾い
馬場 秀樹(ばば ひでき)さん

和田山地区一帯を中心にごみ拾いを続けている、馬場秀樹さん。地域のために「できることを、できるときにしたい」という想いから、清掃活動以外にも民生委員として、高齢者や障がい者の生活支援も積極的に行われています。「子どもたちに、綺麗な朝来市を残したい」その思いを胸に、今日も変わらず、自身にできることを続けられています。
【プロフィール】
和田山駅前区で暮らし、地域活動に長年関わる。日々生活する中で感じたまちの汚れをきっかけに、早朝の清掃活動を開始。市のアダプト制度も活用し、和田山地区一帯を中心に毎朝1~2時間のごみ拾いを続けている。季節や行事によって変化するごみの種類と向き合いながら、まちの環境美化を支える存在として活動。地域のために「できることを、できるときにしたい」という想いから、清掃活動以外にも民生委員として、高齢者や障がい者の生活支援も積極的に行っている。
【地域を想う、毎朝のごみ拾い】
きっかけは、副区長となった時。歩き慣れたまちを改めて見ると、和田山駅周辺の散乱ごみが目に止まった。「綺麗なまちであってほしいな」という気持ちとともに、「捨てられたごみを見過ごすことができない」という感情が心の中に広がったことが、早朝の清掃活動へと向かう最初の一歩となった。当時は吸い殻や空き缶、菓子袋が道端にあふれ、ごみ袋が一日でいっぱいになるほどの量だったという。「最初の頃は、私が拾っているそばから平気でポイ捨てをする人もいた」と馬場さんは振り返る。それでも歩みを止めることなく清掃を続け、気づけばもう6 年が経つ。
【広がる地域に尽くす】
活動の原動力となるのは、道すがらかけられる「ありがとう」の声。今では、多くの人が声を掛けてくれるようになった。馬場さんの姿に触発され、同じように清掃を始める市民も現れるなど、確かな広がりを見せている。その変化を馬場さんは日々の中で感じているという。活動を続ける背景には、幼い頃に見てきた母の背中がある。「母は人のために動き、人が喜ぶことをするのが好きな人」と馬場さん。その記憶が、自身の原点となり、今の行動へとつながっているという。「子どもたちに、綺麗な朝来市を残したい」その思いを胸に、今日も変わらず、自身にできることを続けている。



