みんなが輝く地域を目指して

吉井 忠大(よしい ただひろ)さん [ボランティア団体 けんけんの会 代表]

【プロフィール】

昭和49年(1974年)生まれ。病気によって視覚に障害を負った母親が見つけた、視覚障害者を助ける音声パソコンとの出会いをきっかけに、ボランティア団体「けんけんの会」でパソコン教室の開催などの活動を行っており、その活動から障害者の就労支援へ活動を広げている。

 

【活動のきっかけ】

障害がある母親を、買い物に連れて行ってくれるなど地域の皆さんが母親に関わってくれた。こうやって関わってくれる人を見て、僕でもなにかアクションを起こしたいと思って「けんけんの会」を起ち上げ、また地域でできることとして自身が経営する会社で障害がある人が働ける環境を用意し、農業を軸に生業につなげていこうと思った。

 

【地域への思い】

目指すところは地域内の誰もが関われる仕事を増やしていくこと。地域も以前に比べて活力が無くなり1人住まいの高齢者も増えているが、80歳代のおじいちゃんも障害がある人も、社会のために自分が役に立てるという思いは本人にとって大きい。壁をつくらずみんなが参加できる“人に優しい地域”になれば、都会に出なくても仕事のある地域になっていくと思う。